【叡智の門は開かれない】テンプレ【津久葉 密】

名前:(通称)津久葉 密　つくば ひそか
　　 (本名)満井 光　みつい ひかる
　　 本名は妹(後述)ほか数名しか知らない。彼女を巻き込まないために津久葉密を名乗る。

性別:男

年齢:19

所属:昇華隊

力:影に出入りする

内容:人影や物影に出入りする。影どうしが繋がっていれば他の影にも移れる。気配を消す力は含まれていないが、彼自身がそのような技術に長けているため、影の主に気づかれることはほとんどない。おもに諜報や暗殺、ときおり護衛も担う。

デメリット:植えつけた時に代償として話せなくなった(聴こえてはいる)。また、影の主が『彼に気づいた上で』出ていけ、と命じると弾き出される。

発動方法:目を閉じてゆっくりと息を吸い、己を溶かす感覚。戻る時は集める感覚。

武器:毒を塗った暗器をマントの内側に仕込んでいる。暗殺用。数は不明だが任務中に尽きたことはない。

容姿:

Picrewの「おにいさんメーカー」様より。
短い黒髪、病的に白い肌と黒い目。やせ形で非常に身軽だが筋力には乏しい。完全に不意打ち・ヒットアンドアウェイ特化型、要するにアサシン。

服装:制服の上に黒いマント、黒いフードを深く被っている。

性格:ほぼ全てに無関心。報告時の筆談も最低限に、なるべく人と関わらないようにしているが、懐に入れた相手への感情は重い。人殺しは罪だと正しく認識しているが、振るう刃に躊躇はない。
……正確に言えば、逆もある。殺しに手を染めてはいるが、根底にはまともな倫理観を残している。下手に生身の人格に触れてしまうと躊躇が生まれかねないため、できるだけ関心を持たないことにしている。
イメージはビオラ・ラブラドリカ。冬から初夏にかけて咲く薄紫の花で、冷えこみとともに黒みを増す葉とのコントラストも美しい。日陰で育つが極端な日照不足は苦手で花つきが悪くなるので、ある程度の日光は必要。

過去:一般人の家庭出身。３歳下の妹が１人いる。密が10歳(妹は初等教育場へ来たばかり)の頃、急病で両親がほぼ同時に亡くなる。その３年後、二人で歩いていた時に瓦礫の落下事故に巻き込まれ、妹が頭を打って失明。彼女の手術代を作るため才人になろうとしたが力及ばず、昇華隊の危険な任務を進んで担い稼いでいる。
親がいた頃は「それなりに活発で妹を大事にする普通の少年」、彼らの死後は「いささか過保護と言えなくもないが、責任感のあるお兄ちゃん(悩みは優秀な妹に『守る』と言われても反論できないこと)」だった。大きく変わったのは妹が失明した事故以降。その後色々と思いつめて、後ろ暗いことに手を染めてこうなった。いつでも暖かな笑顔で迎えてくれる妹は文字通り彼の太陽。
精神的にも物理的にもコミュ障としか言いようがないが、どこか理解者に飢える若者らしさもある。


話し方例(心内文)
一人称:俺
呼び方:あいつ、基本的に苗字呼び捨て、お前
(こんな所に裏図書館が……次はここか)
(言語堕落だの何だの面倒なことだな、金になって好都合だが)
(無惨に殺されようと地獄へ堕ちようと、俺は必ず、お前を治す)

その他:
妹について。
名前は明(あかり)。黒髪黒目、美形というほどではないが笑顔を絶やさない。兄に買ってもらった、向日葵の刺繍が施された黄色のハンカチがお気に入り。血の跡は光が執念で落とした。
かつては初等教育場で非常に優秀な成績をおさめており、両親を病で亡くした経緯もあってか『医学』分野で才人を目指していたが、失明により読み書きが絶望的になったため断念。現在はなかなか帰ってこない光をひとり家で待っている。
名前のとおり明るく楽天的な性格であり、読み書きができなくなったことは残念だがさほど落ち込んではいないし、『治るなら嬉しいけどそんなことよりお兄ちゃんと一緒にいることの方が大事』とのこと。弱音といえるものを見せたのは事故直後の一言だけ。光を受けることはないけれど自分から輝くような女の子。
昇華隊で何をしているのかは知らされておらず筆談さえ困難だが、光を誰より理解し寄り添ってくれる拠り所であり、唯一の生きる理由。
「お兄ちゃん、いま何時だと思ってるの！？おかえりなさい、スープ温めるね！」
「嫌なことあったでしょ？大丈夫だよ、私はいつだってお兄ちゃんの味方だから」

関係:募集中です！

【グレイ・M・レイブリック】 http://uranai.nosv.org/u.php/hp/634e1ecd0d2/
レイブリック⇔クチナシ
ファーストコンタクトは、グレイの本の横流し現場を偶然にも目撃してしまったこと。口止め料に金銭を受け取っている。追加料金欲しさに、片手間にグレイの友人について調べることもある。
グレイは「津久葉密が偽名であること」には持ち前の勘のよさで気づいているが、理由や本名は知らない。暴くために悪夢を見せられたことがある。明が血塗れで「お兄ちゃん助けて」と叫んでいる夢であり、本名は漏れなかったもののトラウマを直撃された。グレイの仕業だと気づいて以来、彼を避け続けている。また、万が一にも現実の明と接触されることがないように、明の外出をいっそう厳しく禁じるようになった。

(あいつにだけは明を見つけられるわけにはいかない、刺し違えてでも……)


【ヴァイス・スフォルツ】 http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nikoakohor9/
ヴァイスさん⇔密
密が全幅の信頼を寄せる数少ない人物。能力の特性上個人での動きが多いので、主にヴァイスからの命令で動いている。
ヴァイスが現役であった頃、作戦で同じ班になったのが出会い。紆余曲折あって模擬戦闘を行うことになり、その際にヴァイスが密の思考を垣間見てしまう。密も勘づいて最大級の警戒をしていたが、何が起こるわけでもなく、むしろ心なしか優しくされるようになって、少しずつ警戒を解いていった。
なんだかんだ理解者に飢えており、また妹を守ることしか見えていなかった密にとって、『すべて知っていて、かつ信頼できる歳上の男』はまさに必要としていた存在だった。今では明とも会わせ、一緒に食事をするほど。直接には意思疎通のできない兄妹の橋渡しをして貰うことも。
なにかあってもヴァイスが妹の命くらいは守ってくれるだろうと期待している。そのためにはヴァイスに死なれるわけにはいかないので(懐へ入れた相手には執着するのもある)、こっそり影の中から護衛していることも。

(ヴァイスさんは、……あの人は決して、死なせない。明のために、俺のために)


【義忠政士】 http://uranai.nosv.org/u.php/hp/irumina5/
隊長⇔密
巻き込まれた事故の瞬間、たまたま現場にいた政士が能力で瓦礫を消したことで、ギリギリのところで光と明の命は救われた。自分はともかく明を救って貰ったことには心から感謝しており、いつか恩返しができたらと思っている。一方「あと少しだけ早く助けてくれていたら」などとふと思っては自己嫌悪に駆られることも。誰にでも平等に優しく振る舞える政士を尊敬している。
政士は明に、職場での密の話を時々している。「全然言うこと聞いてくれない」「デスクワークをさせたら逃げ出した」など他愛のない話。「ちゃんと偉い人の言うこと聞かなきゃダメだよ」と明に言われては、密も数日間おとなしくデスクワークに勤しんでいる。



製作者:紫陽花